
連携協定締結式のようす
2025年9月22日、徳島県の那賀町と「生物多様性の回復と地域産業振興連携協議会」は、
生物多様性の回復と地域産業の振興を同時に進める「ネイチャーポジティブ(自然再興)」な地域づくり に向けて、連携協定を締結しました。
この協定により、那賀町では自然環境の保全と地域経済の発展を両立させるための新たな取り組みが始まります。
▶「生物多様性の回復と地域産業振興連携協議会」とは
ツキノワグマなどの野生鳥獣による被害防止と自然環境の保全を進めることで、
地域の生物多様性の回復、産業振興、関係人口の創出に取り組む協議会です。
地域と自然のよりよい関係づくりを目指し、
四国自然史科学研究センター、株式会社Wood Head、日本自然保護協会の3者により2025年8月に組織されました。
今後、さまざまな分野と協働しながら活動を進めていきます。
▶ネイチャーポジティブ(自然再興)とは
「ネイチャーポジティブ(自然再興)」とは、
「2020年を基準として、2030年までに自然の損失を食い止め、反転させ、2050年までに完全な回復を達成する」
という世界的な社会目標を指します。
言い換えれば、2030年には2020年よりも多くの自然を確保し、その後も回復を続けることを意味します。
詳しくは以下の環境省公式ページをご覧ください。
👉 環境省|ネイチャーポジティブとは
▶協定を通じた今後の取組
この協定をもとに、近年、本州や北海道で社会問題化しているクマ類による人身被害を教訓に、
町内での被害を未然に防ぐ方策を検討・実施していくとともに、
一方で絶滅の危機にあるツキノワグマとその生息環境の保全の取り組みを進めていきます。
同時に、こうした自然環境保全の取り組みを、地域の林業や観光、そして関係人口の創出へとつなげ、
「守る」だけでなく「活かす」地域づくりを目指します。
活動の柱は3つ!

1️⃣ 人の暮らしとツキノワグマの保全を両立し、被害を未然に防ぐための予防的な計画の策定と実施
2️⃣ 森林の生物多様性保全と林業振興を両立させる取組
3️⃣ 豊かな自然資本を活かした産業振興と地域づくり
これからの活動に、ぜひご注目ください。
